宿利原卓|ファイナンシャルプランナーが語る アジアへの投資について
最近の相談内容は分散先としてどの国やエリアに投資をしたらいいかと相談される事が増えてきました。
例えば今話題のミャンマー投資。
土地を購入する話が多いですが、アジアの国の多くは外国人名義で土地を保有する事が出来ません。
そのため現地人の名義で購入しその現地人と別途契約を結びます。
ミャンマーの今後の経済成長は期待できますが、それと投資の成功は別だと考えています。
なぜならば投資家にとって最終的に利益が手元に帰ってきて初めて成功だと言えるからです。
上記の例だといかに信頼できるパートナーと手を組むか?
それでもパートナーが失敗した場合は、投資は失敗に終わる事を理解する必要があります。
他にもアジアの不動産に投資した場合はどうなのか?
アジアの不動産投資において、建物が建つ数年前から契約するのは珍しくなく、
完成しないリスクを抱えている事から時間の経過と共に販売価格は上がってきます。
信頼できるデベロッパーから購入するのは当然ですが、
デベロッパーの販売価格の上昇と実際に投資した金額を比較し
数か月で100%のリターンが出たなどの情報を見る事があります。
(あくまでも見た目上の含み益になります)
株式投資と違い不動産投資はいつでも物件を売却できるものではありません。
売却を急ぐと足元を見られ市場価格より安くたたかれています。
不動産投資は出口戦略が全てだと洗練された投資家はおっしゃていました。
地元の人が買えないまたは買わない物件を最後は誰に持ってもらうのか?
もしくはメンテナンスをしながら持ち続けるのか?
アジアの物件は日本の物件に比べ耐久性や管理体制は当然異なるのでそのあたりも見極めていく必要があると思います。
どうしてもその物件が欲しい場合は、物件売り切れ後も販売業者とコンタクトを取り続け、既存の投資家が売却を望んだ際に情報をもらう話をしておくのも有益と思われます。
私の知っている話では既存投資家の投資額のわずか20%ほどで譲りうけた例もあるくらいです。
アジアには魅力的な話は多いですが、「投資契約の形式や法制度」がどのようになっているのか? これらを理解する事がとても大切です。
また不動産投資を検討する際は相場を理解する上においても不動産販売会社は
同じ地域で1社ではなく2社3社と情報収集するくらいが良いと思います。
■■ 追記
先日スイスから来日したプライベートバンカーとミーティングしました。
目的はお客様を紹介するためですが、とても刺激的な内容が多く含まれた1時間でした。
ここでは詳しくは書けませんが、ある程度裕福な方にとっては一考の価値はあると思います。
PB(プライベートバンク)はいくつもありますが、PBとお付き合いするには概ね3,000万円以上の預金が条件になることが多いようです。