「普通の人」こそ資産運用が重要になる時代
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■「普通の人」こそ資産運用が重要になる時代
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現在執筆中の「給料の1割の投資で始める自分年金作り(仮名)」
実際に私が投資を始めると、皆さん興味津々の面持ちで
「どういうものやったんですか? やり方はどうするんですか?
リスクとリターンはどんなものなんですか?」
と聞かれることが増えてきました。
そうしたことがきっかけとなって、
ファイナンシャル・プランニングを行うに至っています。
私は、ごく普通の人でも「資産運用」、
「投資」の世界に入ってほしいという思いがあります。
なぜなら、資産作りは富裕層だけのものではないからです。
逆に言うと、富裕層はすでに資産があるからいいものの、
普通の人こそ資産を作っていかなくてはいけないからです。
私たちの親の世代でしたら、
「普通の人」でもローンを組んで持ち家を買い、
会社を辞めるときには退職金が出て、
国からは年金もきちんともらえていました。
銀行や郵便局にお金を預けておくだけで
年に六、七%の利息が付き、
家計を圧迫する消費税もありませんでした。
つまり、普通に働いてさえいれば
自然に資産も形成されていたので、
老後に対する不安は、
いまの私たちと比べると格段に小さいものだったのです。
しかし、現在は状況が大きく変わりました。
終身雇用制度が崩れたことで
常に生活に対する不安が付きまとい、
ローンを組んで家を買うハードルが高くなったうえに、
仮に一つの会社で勤め上げたとしても、
退職金がもらえるかどうかは不透明です。
また、消費高齢化が進んだことで
年金給付も持続性が疑われます。
このままだと年金支給開始年齢が
七〇歳、七五歳と引き上げられ、
さらに支給額も三〇%、五〇%カットされていきかねません。
当然、医療費の自己負担比率も上昇し、
五割負担は覚悟しておいたほうがいいでしょう。
銀行に預金しても超低金利で利息はないに等しく、
一方で消費税はどんどん引き上げられていきます。
つまり、「普通の人」こそ資産運用に真剣に向き合わないといけな